2024年夏のワンダーフェスティバルに出品されたレッドキングの塗装見本を制作した際、
Xに組立・塗装の流れをざっくり載せました。
サイトに改めてまとめておきます。
少し長いので、基本手順を見たあとは必要なところを目次で飛びながら読んでくださいね。
ガレージキット作り方は人によって様々。
怪獣や特撮ものを作りたい人の参考になれば幸いです。
零分はガレージキットの制作代行を承っております。
塗装見本なども行なっておりますので、お探しでしたら、
まずはご相談ください。
ガレージキット制作に必要な道具と材料

ガレージキット制作には、基本的な道具が必要です。
ニッパーやカッターなどを始め、接着剤はパーツの固定に使用します。
塗装には塗料と筆が必須で、エアブラシを使えば美しい仕上がりが可能です。
その他、パーツの洗浄には中性洗剤、塗装の際にはマスキングテープも便利です。
初めての方は基本セットを揃えるだけで十分ですが、慣れてきたら洗浄ツールやドリルなども取り入れると、より効率的に作業が進められます。
洗い ▶︎ レジンウォッシュ or 中性洗剤・クレンザー ブラシ
削り・組み立て ▶︎ ヤスリ・デザインナイフ・ニッパーなど…
塗装 ▶︎ プラサフ(プライマー入りサーフェイサー)・ラッカー塗料・エナメル塗料・うすめ液など…
ガレージキット制作の基本手順

(1) パーツの確認と準備
まずはパーツが全て揃っているか確認します。
ゲートやバリをニッパーやヤスリで丁寧に処理し、仮組みを行って全体の形状をイメージします。
(2) パーツの洗浄
パーツ表面に残った離型剤を落とすため、中性洗剤で洗浄します。
しっかり乾燥させることで、塗装の定着が良くなります。
(3) 仮組み立て
接着剤を使ってパーツを固定します。強度が必要な箇所は軸打ちをしピンバイスなどで補強すると安心です。
(4) 下地処理
サーフェイサーを均一に吹き付けることで、塗装の発色が良くなります。
ムラなく仕上げることがポイントです。
(5) 塗装
下地色、メインカラー、ディテール塗装の順で進めます。
エアブラシと筆を使い分けながら丁寧に仕上げましょう。
ガレージキットの制作の流れ
下地処理




マジックリン等の洗剤でキットを洗った後、軸打ちを済ませます。
尻尾の先端パーツの接合部は目立つので接着し、瞬着パテで隙間を埋めました。
ベビーパウダーと、セリアのオレンジ色の瞬着を混ぜてパテとして使っています。
お手軽なので基本これしかパテは使っておりません!
キット購入時は油分が表面についているので洗剤で洗い流す。
隙間埋め




股部分は原型だとバチバチピッタリでしたが、複製段階で出来てしまった歪で少し隙間が空いてしまっています。 (足の付け根部分)
この隙間の大きさだと瞬着パテでは難しいので、ティッシュを縒り隙間にグイグイ押し込み瞬着を流し込みます。
瞬着にベビーパウダーとティッシュがあれば基本何とかなります。
瞬間接着剤+ベビーパウダーをパテ代わりに使用

あとは造形に違和感が出ない用に瞬着パテを足したり、電動リューターで造形を足したりして調整して行きます。
電動リューターがない場合▶︎ ヤスリ、デザインナイフ、ニッパー
サーフェイサー塗布と削り


削りカスや油分を取り除き(もう一度洗剤で洗ってもいい)、プライマー入りのサーフェイサースプレー、瓶サフを吹いて行きます。
ロックペイントのプラサフは粒子が粗めですが、乗りがかなり良く、乾きも早くて天下の海洋堂さんが使ってるだけあり、オススメされてからはずっと愛用しています。
サーフェイサーは塗料の付きをよくするのが主な目的。
プライマー入りサーフェイサー 又は プライマー+サーフェイサー を使う。



瓶のプラサフで接続部分の凹凸を確認します。
気になった部分があればヤスリでゴシゴシ→プラサフを納得行くまで以下ループです。
サーフェイサーをかける流れで気づかなかった削り残しを削っていく。




爪や牙を避けて下地のプラサフを塗装。
サフを吹くと見えにくかったパーティングライン等の削り残しが見えてくるので、
これも消えるまでヤスリ→プラサフを以下ループ。
パーティングライン(PL) = 型を分割するときの境界線。




よく見ると複製時に数ヶ所、ディティールが無くなってる場所がありました。
こんな時も瞬着パテを使います。 ディティールをイメージして爪楊枝で凹凸を出す様に乗せていきます。
指紋や油分がつくので、ペイントクリップなどを駆使して直接手をふれないように塗装。


でかくておもい(2kg)

爪や牙以外をプラサフで吹きました。
2kgの塊を支えてるのはダイソーの猫の爪研ぎダンボールを二層に重ねた物になります。
塗装【体】


尻尾がないと倒れるのでいらなくなった菜箸で三点倒立させて、あとはひたすらこの巨体をタンカラーで全部ちまちま塗って行きます。
こんかいは主にエアブラシで塗装
ここで登場する塗料はラッカー塗料



1回で全面を塗るのは難しいので、置いた状態で見える面を塗り、乾燥後ひっくり返して隠れた部分や塗り損ねた部分を塗ります。
ちなみに自分が使ってるエアブラシはプチコンでエア圧が弱めなので、ドバ吹きする時はマズルを外してほんの少しニードルを下げたりして、無理やり吹いています。
この時はプチコンプレッサーのエアが足りず時間がかかりました。
大きなものを塗りたい人はコンプレッサーを変えると世界が変わります。


今回は出力品の見本と違い、レジンの色で牙や爪を立ち上げて欲しいとのご要望でしたので、牙に付いた塗料を薄め液ではなく、ツールクリーナーで落とします。
筆にちょっと付けて撫でるだけですぐ落ちます。
牙にサフがかからない様に避けていたのは、この作業が少し面倒になるからです。
立ち上げ塗装:下地に白や黒を塗ってから本来の色を塗る手法
こんかいの塗装の場合はレジンを生かして塗ることを指す
レジンを生かすことで発色が良くなり他の箇所と違って鮮明になる



爪も拭き取りました!拭いても落ちないのはリアルな汚れに見えるのでそのまま活かします。
塗装【口・爪】

レジンがむき出しの部分にそのまま塗装すると後々剥がれるのでミッチャクロンを先に吹いておき、口の色を塗って行きます クリアレッド、クリアオレンジ、クリアイエローをいい塩梅で混ぜて吹きました。



立ち上げ塗装はこちらの方のやり方を参考に実戦しております。
キャラクターフレッシュでドライブラシをしてクリアレッド系を吹きました プロのノウハウにハズレなしですね…



爪は先端はレジンの成形色を残すイメージで根本からグラデーションをかけて行きます クリアイエロー、スモークグレー、クリアオレンジをほんの少しずつ吹きます。


牙も爪同様に根元から中心にグラデーションをかけます。
この時根元から牙の先端に向けて吹くと綺麗に仕上がりました。



口や牙を塗る際に顔に余計な色が乗ってしまっているので、筆塗りでタンカラーを塗って修正します。
筆はナイロンの面相筆や極面相筆といった細いものを主に使用
塗装【体のライン】




スカイブルーをレッドキングの全身に細吹きしていきます。


顔と体をくっつけ、隙間を瞬着パテやティッシュで埋めました このあとは瓶サフを筆で塗り、またタンカラーを筆で塗って整えます。




これでやっと顔と体の一体感が出ました。
塗装【汚し】


そしてエナメルのダークブラウンをバシャバシャに塗ります。



エナメル溶剤を軽く付けたスポンジを、頂点を意識して拭き取っていきます。



一度合体させて、違和感なく馴染む様にひたすらエナメルを拭き取っていきます。
ところどころわざと拭き残して、ワニの鱗みたいなランダムパターンがあると生物感が出ます。




これでベースの塗装が出来ました。
個人でガレージキット を楽しむならここまででも十分。
ここから先は細部や全体の風合いを、もっているイメージにさらに近づけていきます。
詰め塗装




タンカラー+ホワイトで 背中、お腹、外太腿、肩、指等、外側にある大ぶりの甲殻をドライブラシします。
すぎゃす(このレッドキング の依頼主)の拘りで、部位の強度が違う部分で色合いを分けて欲しいと以前に注文されてました。
ここから先は徐々に変化していきます



クリアオレンジ+クリアイエローをまばらに吹きます。


さらにクリアレッド+スモークグレー+イエローを首、足先、手に吹きます。




タンカラー+ブラウン+ブラックで更にドライブラシ。
ここからは納得行くまでクリアカラー→ドライブラシで色を付けていきます。
ドライブラシ:筆につけた塗料を布などでカラカラに拭き取り、こすりつけていく手法




そして色々塗りました。

紆余曲折ありまして黄色系になりました。
基本は明るいカラーでドライブラシをしてクリアイエローを少しだけ吹きました。


そして色々あってこんな感じになりました ワニの鱗を参考に仕上げました。
レッドキングの指、尻尾先端の一部ディティールが削れてなくなってる場合がありますが、瞬着パテ等を駆使すれば何とかなるので心配いりません。
と言うかガレキはそんなもんです!
日々、ガレキの制作などについてつぶやいているのでXもぜひフォローしていただけると嬉しいです!
▶︎零分のX

